Act.の過去(出生から今まで)

出生から今までと表記してあるが、アクトの故郷の歴史も述べてあります。長ったらしいので興味ない方はスルーして構いません。


機械仕掛けの生命体を由明ら科学者は「イデア」と呼んでいる。

数多くのイデアの内に「アクト」「クレスク」「メッゾ」という部族が「フラトゥ」という国に住んでいる。しかしフラトゥには先住の者「竜族(ドラゴン)」がいて、竜族は彼らに"領地を貸す形で"住処を明け渡す。

フラトゥはモノ作りと魔法が盛んな国になり、ぬいぐるみなどが大量に流通していた。そこにメッゾ族が楽器を、アクト族が歌を、クレスク族が譜面を作る音楽の国になった。

長きにわたり平穏だった三族に戦争という転機が訪れ、国全体が混乱に陥る。黙視していた竜族の堪忍袋の緒が切れ、三族を襲撃するも返り討ちに遭い、絶滅。
絶滅寸前の時にアクト族の王妃が子供を身篭っていた状態で竜族の長と対峙、彼女は出産したがその直後に竜族の贄となった。
討伐隊により竜族の長は打ち倒されるが、その傍らに竜の血にまみれた赤子を発見、保護される。

その赤子の名は「アベル・ヴィゼアルタ」。

〜幼少期〜
アベルは孤児院に入れられたが、当時は本人が名前を知らないうえ素性が分からない為仮名として「アクト」と名づけられる。周りに馴染むのが早く、心優しい性格をしているが、容姿の事でいじめられるようになる。
ある日怪我をして飛べなくなった小鳥を助けるもいじめっ子により死なせてしまい、それに憤慨したアクトは竜族の力が目覚め、いじめっ子を病院送りに。

その力を戦争に利用しようと目論む者達が現れた。

〜少年期〜
アクトは暗示をかけられ戦争に駆り出されるも無気力状態の為竜族の力は発揮出来ずにたこ殴り。トドメを刺されそうになったその時アクトが発狂。
竜族の力が暴走し彼は絶滅した筈の竜族の姿に変貌、国諸共戦場を焼き尽くす。

正気に戻った時には血と火の海だった。

〜今〜
帰る場所も無くなった彼は神罰により人間の居るこの星へ落とされる。落ちた衝撃により体の一部にヒビ等の損傷が生じ、雨が降ると水濡れ状態になりほぼ全ての機能が停止し気絶したところに由明・唯流の兄妹に拾われる。
一部の機能が使えないものの日常生活に支障が出ない程に快復していて自分1人でどうこう出来ないと判断し、兄妹宅に居候する事になった。

尚、当の本人であるアクトは故郷に居た時の記憶が竜族の力が暴走して以来歯抜けになっていて自国が壊滅している事を知らないうえに、アクト族の王子である事も知らない。